報酬に関する考え方の異常性

前職から離れて、監査とは随分と距離を置いていましたが、最近監査人の変更という事案に際しまして、報酬について考えさせられました。

 

監査人の変更とは、つまるところ「前の監査人を変えて、別の監査人にする」行為を指します。そんで引き継ぎの時には、前任の監査人が後任の監査人にその会社の概要等を引き継ぐ形になるのですが・・・

なんとその引き継ぎをする際に、前任の監査人が使った時間(後任に閲覧させる過年度の調書準備等)にはクライアントに請求する報酬が発生する、というのです。

これ、マジで異常。はっきり言って異常としか思えない。

報酬って、何かのサービスを提供して、そのサービスの対価なわけですよね?引き継ぎってクライアントに全く寄与しないじゃないですか。契約書内容はどうあれ、監査人変更事由が自分たちのサービスへの不満足があったとか考えないんですかね?それでもなおクライアントに最後っ屁のように報酬を請求して、クライアントサービスが聞いてあきれます。よく恥ずかしげもなく請求できたもんです。

 

監査っていうのは、非常に特殊な事業です。確かに法定である以上仕方なくやっているケースもあると思います。また、クライアントの財務諸表を「見て正す」立場である以上、クライアントから嫌がられる事も多い仕事です。ただし、だからといってクライアントサービスという視点を失ったら、報酬をもらう権利なんてないと思います。私だったら、監査人の交代を告げられたら、まず第一声は「監査人の交代にかかる費用はアナタ持ちです。」ではなく、「何か私たちに落ち度はありましたでしょうか?」だと思いますよ。だって、クライアントサービスなんだから。